NPO法人 日本ホリスティック医学協会 関西支部 20周年記念シンポジウムタイトル

NPO法人 日本ホリスティック医学協会 関西支部 20周年記念シンポジウム

テーマ:『今を生きる力―激動の時代をホリスティックに生きる』
日 時:2009年9月6日(日)午前9時30分開場/10時30分開演/17時20分終了
主 催:日本ホリスティック医学協会関西支部
会 場:御堂会館大ホール(大阪市中央区久太郎町4-1-11) 

timetable

 

実行委員長あいさつ

NPO法人日本ホリスティック医学協会関西支部2009記念シンポジウム実行委員長 木村 泉

 日本ホリスティック医学協会が設立されて20年余り、関西において1989年5月に第1回セミナーが開催されてから今年で20周年を迎えることになりました。

 この間90年代にはバブル経済の崩壊があり、21世紀にはいった現在100年に一度といわれる大不況の時代に突入、さらに政治の混乱、医療崩壊、予想を超えた地球の温暖化が起因すると考えられる異常気象の日常化等私たちを取り巻く環境は大きく変貌しつつあります。

 さらにわが国は世界有数の長寿国である一方、自殺者が年間三万人をこえる自殺大国にもなりつつあります。このような大混乱の“いまをいかに生きるか“それが本日のテーマであります。

 本日のシンポジウムは「スピリチュアル仏教」を通じて医療、福祉分野にも貢献されている飛騨千光寺住職の大下大圓氏、癒しをひろめられ、私たちの抱えている問題は「生きる意味の不況」と指摘される文化人類学者の上田紀行氏、「生と死の統合がホリスティック医学の目標」と説かれる当協会の帯津良一会長、そして「そろそろ覚悟をきめなければならない」と説かれる作家の五木寛之氏と盛りだくさんな内容となっております。

 ホリスティック医学とはひとことで言うと「人間をまるごと全体的に見る医学」といえますが、協会の理念として「人間、地球、生命まるごとの医療をめざす」とされております。 私の考えではこれにさらに宇宙的な視点も加えることが必要かと考えております。

 本日は講師の方々のみならず、ご参加の皆様方にも激動の時代のホリスティックな生き方について考えていただければ当シンポジウムの目的は達せられるものと信じます。

 

関西支部長挨拶

NPO法人日本ホリスティック医学協会関西支部長 黒丸尊治

 本日、ここにホリスティック医学協会関西支部20周年記念シンポジウムを開催できたこと、大変うれしく思っております。

 思い返せば、大阪の八尾で初めてホリスティック医学入門セミナーを開催したのが1989年5月のことでした。当時を振り返ってみると、まだホリスティック医学という言葉がほとんど知られていなかった頃であり、私自身も、ホリスティック医学とは何かをよく分からないままに動いていた時期でした。しかし、よく分からないながらも、今までの医療にはなかった何かすばらしい視点や取り組みがここにはあるという強い思いが、私を突き動かしていたのは事実です。だからこそ20年もの間、ホリスティック医学にかかわり続けられたのだと思います。

  そのホリスティック医学の、大阪における第一回目の記念すべきセミナーには、今は亡き山下剛先生と中川米造先生に来ていただきました。当時からホリスティックな視点を持って積極的に活動をされていたお二人の講演でしたが、集まった参加者は20名足らずだったと記憶しています。

 そのうちの半数は、私の病院の職員に無理にお願いして来て頂いたので、実質上の参加者は10人にも満たなかったのではないでしょうか。ホリスティック医学への強い思いはあっても、それだけでは人は集まりません。やはり地道に活動を続けていく、その過程においてだんだんと理解されるようになり、その結果として、次第に人も集まってくるようになるものです。

 私たちはその第一歩を、まさにこの時に踏み出したわけです。 あれから20年、きょう、こうして集まってくださった多くの参加者と共に、シンポジウムを開催できたことは、なんとも言えぬ感慨深いものがあります。もちろん、20年という歴史を積み重ねることができたのは、毎回のフォーラムやシンポジウムに来て頂き、私たちを支えてくださった多くの参加者や会員の皆様、そして一致団結して関西支部を支えてくれたスタッフの皆さんのお陰だと深く感謝しております。

 20周年にあたる今回のシンポジウムは、以前より是非一度お呼びしたいと思っていた五木寛之さんをはじめ、帯津良一先生、上田紀行さん、大下大圓さんという豪華メンバーで開催することができました。ホリスティック医学の考え方を根底に据えながらも、枠にとらわれない自由な視点や発想から、もう一度ホリスティック医学を見つめ直し、この激動の時代をどのように生きていけばよいのか、生死をも超えた視点から大いに語っていただきたいと思っております。

 このシンポジウムが、皆さんの「今を生きる力」を呼び覚ますきっかけとなり、また関西支部もこれを機に、ホリスティック医学の新たなる始まりへの第一歩となることを心から願ってやみません。

 

チケット代 (全席指定)

当日券
会員 4,500円
一般 5,500円

 

生活習慣病予防指導士認定者は、出席すると2単位取得できます。

 


 

御堂会館パース

会場:御堂会館大ホール 
大阪市中央区久太郎町4-1-11
TEL(06)6251-5820(代表)
■地下鉄御堂筋線
「本町駅」8号出口南へ200m
■地下鉄中央線
「本町駅」13号出口南へ50m
御堂会館アクセス図

 


 

講演者プロフィール
大下大圓
大下 大圓 (おおした だいえん)

●1954年飛騨に生まれる。千光寺にて12歳で出家。和歌山県の高野山 で修行し、スリランカ国へ留学、スリランカ僧として得度研修。現在は飛 騨千光寺住職、高野山伝燈大阿闍梨(こうやさんでんとうだいあじゃり)。飛騨で約25年前より「いのち、生と 死」の学習会として「ビハ−ラ飛騨」を主宰、その一方で患者さんのベッ ドサイドなど医療の現場や青少年育成、まちづくりでのボランテイア活動 も続ける。また千光寺で「人間性回復や心のケア」に関する様々な瞑想 研修を手がけ、医療、福祉、教育における「スピリチュアルケア」や「ケア する人のケア」を探究し、京都大学こころの未来研究センター研修員大 学教員、名古屋大学、和歌山県立医科大学講師などもつとめる。
●著書に『他人の力を借りていいんだよ』(講談社)、『いい加減に生き る〜スピリチュアル仏教のすすめ33』(講談社)、『癒し癒されるスピリチ ュアルケア〜医療、福祉、教育に活かす仏教の心』(医学書院)等がある。

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帯津 良一 (おびつ りょういち)

●1936年埼玉県生まれ。1961年東京大学医学部卒業。東京大学医学部 第三外科医局長、都立駒込病院外科医長を経て1982年帯津三敬病院を 設立、現在は同病院名誉院長。西洋医学だけでなく、中国医学、ホメオパシー、 代替医療など様々な療法を駆使してがん診療に立ち向かい、人間を丸ごととらえるホリスティック医学の確立を目指している。日本ホリスティック医学協会会長、日本ホメオパシ−医学会理事長他。2004 年には東京・池袋に帯津三敬塾クリニックを開設。
●著書に『死を生きる。』 (朝日新聞出版)、『達者でポックリ。』(東洋経済新報社)、『あるがままに 生き死を見つめる7つの教え』(講談社)、また五木寛之氏との共著に『健 康問答』『健康問答2』『死にかた、死にどき』など多数。

上田記行
上田 紀行 (うえだ のりゆき)

●1958年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。愛媛大学助教授(1993 〜96年)を経て、96年4月より東京工業大学大学院准教授(社会理工学 研究科、価値システム専攻)。文化人類学者。86年よりスリランカで「悪魔 祓い」のフィールドワークを行い、その後「癒し」の観点を最も早くから 提示し、現代社会の諸問題にもテレビ、新聞等で提言を行う。近年は日本 仏教の再生に向けての運動に取り組み、2003年より「仏教ルネッサンス 塾」塾長をつとめ、宗派を超えた若手僧侶のディスカッションの場である 「ボーズ・ビー・アンビシャス」のアドバイザーでもある。
●著書に『がんばれ仏教!』(NHKブックス)、『生きる意味』(岩波新書)、 『かけがえのない人間』(講談社現代新書)、『目覚めよ仏教! 〜ダライ・ラ マとの対話』(NHKブックス)等がある。

五木寛之
五木 寛之 (いつき ひろゆき)

●1932年、福岡県に生まれる。戦後、北朝鮮より引き揚げ。早稲田大学ロ シア文学科中退。1966年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、『蒼 ざめた馬を見よ』で第56回直木賞受賞。『青春の門』で吉川英治文学賞 をうける。代表作は『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『蓮如』『大河の一滴』『21 世紀仏教への旅』。翻訳にチェーホフ『犬を連れた貴婦人』、リチャード・バッ ク『かもめのジョサン』、ブルック・ニューマン『リトルターン』等がある。
第一エッセイ集『風に吹かれて』は刊行40年をへて、現在総部数460万 部に達するロングセラーとなっている。ニューヨークで発売された、英文 版『TARIKI』は大きな反響を呼び、2001年度「BOOK OF THE YEAR」 (スピリチュアル部門)に選ばれた。また2002年度第50回菊池寛賞を受賞。2004 年には第38回仏教伝道文化賞を受賞。1981年より休筆、京都の龍谷大 学において仏教史を学ぶが、1985年より執筆を再開し、現在直木賞、泉 鏡花文学賞、吉川英治文学賞その他多くの選考委員をつとめる。最近作 に徳間書店『遊行の門』、新潮新書『人間の覚悟』がある。

 

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