第66回ホリスティックフォーラム(大阪)


2002年5月26日


ホリスティックな元気づけの技法

講師 : 中川一郎


 タッピング・タッチとは、ホリスティックな臨床経験と理論から考案されたもので、「左右交互のタッピング」、「タッチ(触れる)」、「話すこと・聞いてもらうこと」、「ツボ(経穴)の効用」の四つの主要素から構成されています。これらの要素は、様々な研究や臨床事例などを通して、本来の元気な状態を取り戻す効果があることが知られており、現在、教育や心理を含め様々な分野で利用が広がりつつあります。
 また、たいへん簡単で誰でも出来ると共に、@お互いが元気になる;A心と体の両面に働きかける;B自己治癒力を活発にする;C多くの人達がやり合ったり、教えあったりすることによって、コミュニティ全体が元気に成る、等の点においてホリスティック(全体的・統合的)な技法です。
 今回のセミナーでは、皆さんにタッピング・タッチを体験していただき、医療分野での利用について等をホリスティックな観点からディスカッションさせていただきたいと思っています。





プロフィール : 中川一郎(なかがわ いちろう)
 タッピング・タッチ考案者。1977年に渡米し、カリフォルニア大学バークレイ校を卒業した後、1990年にニューヨークのローチェスター大学で臨床心理学博士号(Ph.D.)を取得。サンフランシスコ・ベイエリアで臨床心理学者として様々な仕事をした後、東洋と西洋の療法を兼ねたホリスティック(全体的)な心身の癒しにたずさわる。
 現在、(財)関西カウンセリングセンターの顧問、および尾鷲中学校と近畿大学高専でスクールカウンセラーとして関わる。関西と熊野を中心に、心理療法、教育分析、コンサルテーション、スーパービジョン等をおこなう。永続できるコミュニティ作りと地域の活性化、およびホリスティックな健康の実践や研修の場として「くまの元気広場」を2001年の4月に開設(三重県紀和町)。詳しくはHP:http://earth-citizen.org