第60回ホリスティックフォーラム(大阪)

平成12年12月10日(日)

−生死を越えたホリスティックナーシング−


講師 : 生命をささえる研究所所長 土橋律子



土橋律子さんは、大学病院の看護婦として勤務しているときに子宮体がんになった(当時34才)。その後も卵巣がん、大腸がんが見つかり、合計4回の開腹手術を経験しながらも、現在はその体験を生かし、がん患者のサポートグループ「α」を立ち上げ、また在宅ターミナルケアの実践などを通して、がん患者との心のふれ合いを大切にした、ホリスティックな立場からの看護を実践している。
 今回は、土橋さん自身の体験から、患者として、がんに立ち向かうためには何が必要なのか、また医療者として、がん患者に対してどのような関わりが必要なのかについて語ってもらいます。そして、がん患者に対するホリスティックな看護のあり方についても、会場の皆さんと共に考えていきたいと思っています。 




プロフィール
生命をささえる研究所所長 土橋律子(つちはし のりこ)

1955年、長野県生まれ。千葉大学医学部附属看護学校卒業、同附属病院に就職。
89〜92年に3つのがんに罹患し、闘病生活を送る。その体験を生かし、がん体験者を支援する活動を本格的に始める。94年、がん患者の自助グループ「α」を設立。96年、同附属病院を退職、地域看護・在宅看護・在宅ホスピスの研鑽を積む。2000年、生命(いのち)をささえる研究所〜for cancer survivors 〜を設立。現在、同研究所所長。共著に「看護婦ががんになって」(日本評論社)がある。