HOLISTIC KANSAI

第95回 ホリスティック フォーラム大阪
2008年8月24日(日)

講師 : 中川 晶 先生 ( なかがわ中之島ク リニック 院長 )
 
 近年、臨床心理学ばかりでなく心身医学、内科学など幅広い臨床分野においてナラティヴという言葉が急速に広まっています。特に医療分野ではナラティヴ・ベイスト・メディシン(NBM)という分野が注目を集めています。これはこれまでの医学が客観的な証拠(エビデンス)に頼るあまり、病者の主観がなおざりにされてきたという背景があるようです。
 その意味ではホリスティック医学が現代医学の行き過ぎた科学主義、合理主義に反対してきた経緯と一脈通じるところがあるようです。従ってNBMはホリスティック医学の理論的側面を担うことが出来るのではないかと考えています。
   プロフィール
中川 晶 (なかがわ あきら) プロフィール
  1952年京都の生まれ。大阪府立大学、奈良県立医科大学卒業。専門は心療内科、医療心理学。1995年なかがわ中之島クリニック開設。2003年より大阪産業大学人間環境学部教授、臨床心理士でもある。2007年4月より9月末までロンドン大学キングズカレッジにてナラティヴ・ベイスト・メディシンの研究。
 現在、毎週土曜日のサンケイ新聞のコラムニスト(中川晶の生き方セラピー)一般向け著書に以下のものがある。「心理療法」朱鷺書房。「こころの癒し方」講談社。「ココロの健康からだの医学」フォーラム.A。「やすらぎの見つかる心理学」PHP。「心療内科医のメルヘンセラピー」講談社など。