第83回ホリスティックフォーラム大阪

平成17年6月12日(日)



講師 : ロジャー・コール 

 終末期のがん患者さんは身体的、心理的、社会的、そして霊的(スピリチュアル)な問題を抱えながら、日々の不安と闘い、毎日を送っています。特に「死にゆく悲しみや苦痛」に代表されるスピリチュアルペインに対しては、どのように手をさしのべていったらよいのか、誰もが戸惑う問題でもあります。また、患者の苦しみを目の当たりにし、患者の死後も残される家族の苦しみは、時には患者本人のそれよりも大きいと言えるかもしれません。このようなスピリチュアルな問題に対処するためにはどうしたらよいのでしょうか。今回は、緩和ケア医としてスピリチュアルケアに対する長年の経験をもつロジャー・コール氏に大いに語っていただきたいと思います。(通訳あり)

プロフィール  ロジャー・コール

1955年、イギリス生まれ。腫瘍学専門医・緩和ケア専門医。1979年ロンドンのGuys and Kings College Hospitals卒業後オーストラリアに移住、腫瘍学専門医として研鑽を積む。84年エリザベス・キューブラ・ロスのワークショップに参加、緩和ケアをライフワークとする契機になる。86年、緩和ケアコンサルティングサービスを開始。現在The Illawarra Health Regionで緩和ケア部長をつとめる。著書に「ミッション・オブ・ラブ」(愛の使命)、「Healing Heart and Soul」(心と魂の癒し)などがある。