第77回ホリスティックフォーラム大阪
関西 第7回 セルフケア講座

平成16年6月27日


〜生きがい論にもとづく在宅ターミナルケアの経験から〜

講師 : 船戸崇史 先生

 今回のフォーラムは、「生きがい論」にもとづく医療を実践されている船戸先生をお招きし、お話をお伺いします。船戸先生は、消化器外科に憧れ外科医となりましたが、メスで癌を治すことの困難さを痛感し、その一方で、「家で死にたい」と言われる患者さんの声を多く聞くうちに、それならばそれをサポートできる医療者になりたいと願うようになりました。
 ところが現在9割以上の人は病院でなくなっており、「死にたい場所で死ぬ」というのがなかなか難しくなっているのが現状です。それはなぜだろうかと模索しているうちに、そこにはその人の「死生観」が影響していることに気づきました。開業以来10年の間に160名程の患者さんと関わってきた経験から、「自分のうちで自分らしく死んでいく」ためには、患者さんとのかかわり方にコツがあることがわかってきました。
 今回は、その豊富な経験と豊かな人間性で患者さんたちを魅了し続けている船戸先生に、そのコツについて大いに語って頂こうと思っております。

プロフィール
船戸外科内科クリニック院長 : 船戸崇史(ふなど たかし)
 1959年岐阜県洞戸村生まれ。愛知医科大学卒。船戸外科・内科クリニック院長。大学卒業後、岐阜大学第一外科入局。その後、西美濃厚生病院、羽島市民病院、市立美濃病院、町立木曽川病院に勤務。専門は消化器腫瘍外科。しかし、ガンには私のメスでは勝てないと悟り、せめて在宅で最後を看取るお手伝いができたらと、1994年岐阜県養老町にて開業。以来、西洋医学のみではなく、東洋医学、ホリスティック医学を取り入れて診療している。日本外科学会認定医。日本消化器外科学会認定医。日本消化器病学会認定医。岐阜県養老郡医師会副会長。生きがいメディカルネットワーク理事。著書に「また逢おう」(岐阜新聞社)がある。